2005.01.04
アフリカン・グラスビーズのブレスを修理
お気に入りのブレスレットが・・・
革ひもが切れてしまいました。劣化するには早すぎるので、原因の究明もします。 |
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ビーズの端には革ひもの色が残っています。これはビーズの穴の角がヤスリの様に革ひもを削った痕跡です。ワイヤーで組んでも同様の切断事故が発生しますので対策が必要です。 | |
多少反則ですが(笑)穴の出口や中を綺麗に削りました。特に角になる部分はテーパーを付けて、芯線への負担を軽減する加工をしました。加工する前はバリみたいに尖っていましたので、革ひもが良く保ったものです。 | |
今回は芯線を2mmも革ひもに変更です。前回は施工性の良さから1mmを採用しましたが、今回はさらに丈夫な物にしました。
ただし、革ひもなので前述の対策をしていなければ半年で切断事故が発生する可能性があります。 |
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革ひもが太いため小さい結びコブが作れません。6mm程度でメッキしていない真ちゅう製の丸カンをペンチなどで締めながら潰して巻いていきます。 | |
丸カンは多少開く(互い違いに)しておいた方が巻きやすいです。 | |
反対側も同様です。サイズ調整はこの段階で確認します。 | |
これだけでも結構丈夫に留まりますが、保険に革ひもを瞬間接着剤で補強接着しておきます。頑丈になって解ける心配がありません。
※通常瞬間接着剤はタブーになっているみたいですが、皮などの接合には最高の強度を発揮します。次回補修するときは革ひも全体交換しか考えられない製品なので分解する必要がありませんから、接着にて確実・頑丈にしておきます。 |
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ちょっと変わった金具ですが重量級や特殊サイズのビーズには欠かせません。ニューホックなどよりもコストも低いですし、チョーカーなどのクラスプとしても利用できます。 | |
修理完了です。
今回の教訓は「日頃から状態のチェックは欠かさない」ですね。トラブルは突然やって来ますが防げるものもありますから・・・ |
(c)hiros