2006.04.02
最近の標本入手先は中国に遷りだしています。それに伴って入ってくる品物も水晶やフローライトにカルサイト関連が急増したのですが、最近はベリル関連も入るようになりました。そこで気になる中国産ベリルを簡単ですが取り上げます。
さらに四川省で採れているらしいのですが、雲母の上に成長しているゴッシェナイト?アクアマリン?です。購入時はアクアマリンとして到着しましたが、何度調べてもカラーレスで平板状の結晶なのです。有名サイトでもアクアマリンとして紹介してます。
ここまで見ていただいた方は薄々感じられたかも知れませんが、中国産のベリルでもう少し品質がよい物が出回り始めると、ブラジル辺りの出始めたエメラルドよりもコストで有利になり駆逐する可能性があります。常に最高品質を求めている世の中ではありませんので、多少トレードオフして流通する可能性が高いのです。
アクアマリン?ゴッシェナイト?の方も本来は稀少な標本になるタイプがぞろぞろ出るとなれば、今までの価値基準が大幅に崩れる感じです。標本を産地で優劣するコレクターが多いようですが、本来はその物の質と希少性で優劣が付いていく物です。さらに良い品が四川省から供給されれば、ブラジル産の希少性低下は免れないでしょう。
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