2005.02.13

ヒデナイト(Hiddenite)

 スポジュメンでもクロム発色でグリーンなものをヒデナイトと呼んでいるみたいですが、私自身は実物を見たことがないためにどんな色合いか具体的には理解できませんでした。今回はやっと入手した米国産のヒデナイトと以前から入手していたブラジル産の緑色のスポジュメンを並べて考えてみました。

 多色性が強い石で産地も異なることですから色合いを比べるのは適当ではないのでしょうが、本家は結晶片が薄くてもしっかりとしていて爽やかなグリーンの発色が印象的です。ブラジル産もしっかりとした爽やかな色合いですが結晶表面の感じが違うせいか?撮影すると透明感が足りませんが「程度の差」しかないです。

 並べて感じたのは「こだわる意味がない」です。結晶コレクションとして本家も用意した方が良い程度です。本家の結晶も少なくルースは皆無の現状では間違いだとは思えません。

 本家とブラジル産では大きさも重さも値段もとんでもないくらい違います(笑) 私の小遣いでは本家の小さな結晶片しか買えません。しかし・・・見た目も鉱物種としても変わらないとなると本家以外の緑色のスポジュメンをヒデナイトと呼んでどこが悪いのでしょう? むしろブラジル産やパキスタン産の多色性が強くて興味深いスポジュメンの方がコレクションに最適で、ルースをジュエリーにすればなおさら本家以外の方が良いと思われます。緑色したスポジュメンはヒデナイト!

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 一応うるさい人達から言わせれば、本家はクロム発色で他産地は鉄・マンガン発色とのことですが、宝石学お得意の「全ての産地を正確に調べていない」みたいですからアテになりません。(調べたところで宝石としては意味もないことです・綺麗と稀少がすべてなのですから)

 いつかどこかに優良な産地が現れるのは皆さんご存じのこと(笑)


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